福地 誠 洋泉社 ¥1,000
 
 
 
 
 
 
  

巷には最近「格差」だの「学歴」だのってタイトルの本が溢れてます。
確かに最近「格差」って言葉は小泉内閣時に「旬」だった言葉ですが、
「学歴」が何でまたこんなに盛り上がってるのかが謎なのですが。

それにしても最近「格差」って言葉はホントに
「ブームかよ!?」というくらい頻繁に会話の俎上にあがっています。
そして実際にそれが顕在化してきた、そんなところでしょう。
実はオレも会社に入って「学力格差」は物凄く感じました。
ウチの会社の新入社員研修でやった内容とか、
ホントになめ腐った内容でしたが、
裏を返すと「そこから始まらないとどうにもならないレベル」なんでしょう。

他にも新入社員研修ではない名目で、研修で「数学」が頻繁に行なわれます。
(これに関しては自主参加というスタンスですが)
時の上司に「どんな内容のことをやっているのですか?」と聞いてみて、
上司が見せてくれた紙を見てビックリ。
内容としては中学入試で偏差値60以上出せる生徒なら
ほぼ全員満点に近い点数が取れるようなレベル
でした。
言い方を変えると「会社員にもなってそのレベルのことをやる必要があるほど、
それほどまでに“格差”が出来ている」というコト。

片や小学生の時にやる問題を、片や10年遅れでようやくやる。
しかも10年遅れている方は解けないというオマケつき(笑)

この現状を見て「やっぱり公立(高卒で就職するヤツがいる学校限定)はダメか…」
そんな感想を持ちました。

☆☆☆

思えば恐ろしい世の中ですよ。
人間には「男性」と「女性」の2種類しかないのに、
ただ、その生んでくれた親が異なるだけでその後の人生に大差が生じる。
しかもそれは「埋めようにも埋められない」ような差で。

最近「格差の連鎖」が起こっているようです。
両親の学歴と子供の学歴が比例するそうです。
もっと言うと「母親の学歴と子供の学歴に強い相関関係がある」そうです。
今の日本社会は何だかんだいってもまだまだ
「男性が会社に行って仕事して、女性は家事をする」世の中。
当然女性(=母親)と接する時間のほうが子供にとっては長い。
だから影響を受けやすいそうな。

なんて物騒な話を聴いて、ますます結婚する気が失せてきます。
結婚…というより「万一家庭を持ったときの将来」が
「夢と希望」どころか「貧困と苦労とリスク」しか孕んでない、
そのようにしか思えないのです。

結婚をするというコトは“巨大なリスクを背負う事”」にしか見えない。
ならリスクヘッジすれば良いじゃん
じゃあ結婚しなければ全てのリスクを取り除ける
そんな話になるんです、自分自身では。
そして例の如く「オレは結婚したくない」って話に。

☆☆☆

将来に「希望」が持てればきっと変わってくると思うんですけど。
今「高給取り」とされている中高年の大半が「費用>効果」で会社の利益を吸い取り、
まだ人件費の安い若年層をピンポイントに狙い撃ちをし、
給与体系を変えて人件費の圧縮を図る…。

「自分たちは間もなく会社員としての寿命がつきるから、
後は現役世代に頑張ってもらえば良いや」

そんな「団塊世代のせせら笑い」が聞こえてくるのが今の日本の現状。
何とかこの「格差社会」を逃げ切った世代は良いとしても、
これから「厳しい選別」がされていくオレ達は?
しかも「間もなく引退する世代」が一杯積み残した「負債」の処理も含めて。
「ゼロからのスタート」じゃなく「マイナスからのスタート」を
強いられている我々の将来というのはどうなるのか?
夢や希望なんてありゃしない。

我々の世代に残されたのは
「今まさに定年を迎えんとしている世代が残した負の遺産の処理」
それしかやる事が無いんじゃないのか?
「Japan as NO1」と言われた時代が懐かしいな…。
そんな事を昨今の「格差」「学歴」から考えてしまったのでした。
結局の所「自分自身が頑張る」だけなのですが、
「じゃあ一体どれだけの期間頑張り続ければよいのか?」
そんな事を考え出すと「どうにもならんわ…」と思ってしまうのです。

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