単行本 和田 秀樹 東洋経済新報社 ¥1,470

 
  
 

 
 
 
この本、なかなか刺激的な内容です。
なにが刺激的かって読者層を限定しているところ。

前書きから抜粋すると
「本書は、原則的に、大学受験で合格した際にはエリート、
あるいは受験「勝ち組」と言われた人、
具体的に言えば、旧帝大といわれる国立大学や、
東京工大、一橋大学などの単科大学
(厳密な意味では単科大学ではないが)のトップ校、
あるいは早慶や同志社大学のような
私立の一番手校の卒業生を対象にして書かれた本である。
つまり、それに該当する人たちが、
どのように自分の能力を引き出し、受験の「勝ち組」を世の中の
「勝ち組」につなげて行くかを考えるためのものだ。」


こんな事を述べています。
私立灘高校→東京大学医学部というそれこそ受験「勝ち組」どころか
受験「王者」の筆者は
「昨今“学歴不要論”が出ているけれど、実際はそんな事は無い。
君達には受験戦争を勝って来た“実績・ノウハウ”があるのだから、
それを活かして、卒業後の今の社会も自信を持って勝ち抜いて欲しい」

そんな事を言っている本です。

裏を返せば「上記に該当しない学校を卒業したヤツは読むな!」
そんな過激な事を言っている本です(笑)

☆☆☆

ただね、書いている内容は「なるほど〜」って感じですよ。
まだ途中までしか読んでないけれど。
ちゃんと現実を踏まえて書いています。
基本スタンスは、

この本を読んでいる読者層は受験「勝ち組」だから、
そのまま世の中の「勝ち組」になれる可能性は高いし、
その資格を有する少数の人間だ。
しかし、残念ながら「学歴」だけでは勝ち抜ける世の中ではなくなってしまった。
じゃあ、どうやって世の中の「勝ち組」になれば良いのか?
今まで君たちが「受験勉強」で得た知識、テクニックを応用させて、
今の仕事に使えばいい。
それが出来れば、きっといい人生が歩めるはず。


というスタンスを元に、
実際に仕事に落とし込んだ時間の使い方、仕事の進め方を書いています。

☆☆☆

我々はついついマスメディアに流されがちですが、
現在の「学力低下」「学力の二極化」が進めば、
「有名大学出身者」のブランドは間違いなく今以上に高まります。
今の世の中にしたって全く学力の関係ない世界(スポーツや音楽など)
以外の「一般的な」世界に居る人のなかで、
「勝者」「時代の寵児」となっている人は例外なく「高学歴者」。

例えば先日逮捕されたライブドアの堀江前社長。
阪神電鉄株買収などで名を馳せた村上ファンドの村上さん。
ライブドアの堀江前社長と球団買収で争った楽天・三木谷社長。
歴代の日本人ノーベル賞受賞者など。

彼らの学歴にはある共通点があります。
彼らは全員国立大学に入学している」ってね。

サラリーマンとして成功するにも、
自分で事業を立ち上げて成功するにも、
最低限の学力は必要だし、その学力のある人間は比例して高学歴になるし、
高学歴になるに当たって培われた知識を全面的に利用する必要がある。
逆に「利用しない手は無い」し
「利用しないで生き抜けるほど甘くは無い」のかななんて。

彼らも絶対に受験戦争を勝ちぬいたときの能力を駆使しているはず。
ただ、世間一般の人よりもより上手に使えただけ。
じゃあ皆も上手に使おうよ!

そんな事を言わんとしているのかな〜って感じです。
少しでも自分の参考になればいいなぁ、そう思って購入してみました。

コメント

なおっち
なおっち
2006年11月4日14:29

うわ〜、こういう辛口本、好きなんです!。読みたいなあ。 (^^;)
プレジデント Familyも時々読んでいますが、私の住んでいる地方の話題はあまり載らないので親近感を持てないのが少々難点です。
「やっぱり首都圏はいいなあ」って何かにつけて思いますよ!

Live
Live
2006年11月5日1:33

是非読んでみて下さい!
なかなか面白いコト書いてありますよ!
本屋に平積みになってたんで、近所の本屋でもお求め可能かと思います。

大概受験の本って首都圏を軸にして話が構成されるから、
「子供どころか嫁すら居ない」オレはやたら親近感を感じるんですよ。
それどころか母校が出ちゃったりすると即購入ですね。
こんなところで感じる愛校心(笑)

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