高杉 良 著 角川書店 ¥760

 
 
 
 
 
 
99年に原田眞人監督によって映画化され話題を呼んだ高杉作品。
前作『金融腐蝕列島』で銀行の闇を描いた著者が、
総会屋への不正融資で逮捕者を出した
第一勧業銀行事件をトレースしながら再度都銀の膿をえぐり出す。
物語は第一勧業本店に地検特捜部の捜索が入った1997年5月から始まる…。

☆☆☆

最近高杉作品、特に「金融腐食列島」にハマっております。
すっごい「今更ながら」感がアリアリなのですが。
それもそのはず、発売されてからかれこれ5年は経ちますからね。

でも、読んでいて非常に面白いですよ。
上記の通り第一勧業銀行(当時)の事件をモチーフに描かれているのですが、
色々な登場人物が絡んできて。

作中、必ず主人公が「不倫」するんですよね〜。
この作品の主人公の北野は同年代の女性社員と一晩をともにしたり。

「金融腐食列島」の主人公竹中は自分の娘と変わらない年くらいの
女子社員と不倫しちゃうし(笑)

ただね、一旦読み出すとかなり引き込まれますよ。
総会屋との関係、不良債権、貸し剥がしetc
1998年から2000年くらいにかけて話題になった事を悉く取り入れています。
そして、終わり方は尻切れトンボ。
イマイチ釈然としないまま終わっていく所も、またイイ!
決してハッピーエンドにしないところがまたリアリティをそそるんですよ。

電車の中のお供にはもってこい!
ぜひ読んでみては。

☆☆☆

今日はかなり風が強かったですね。
地下鉄東西線やJR線を中心に遅れが出てました。
高架区間の多い路線なんか、大変だったでしょうね。
オレは幸い被害を食らいませんでしたが。
やれやれ。

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