憲法第9条。

2005年11月13日 読書
 
 
 
 
 
 
 
 

「昭和史の地図」
野島 博之 成美堂出版 ¥1,365

本日は神保町の書泉グランデにてこの本を購入。
何となく当てもなくグランデに行って興味をそそられたので則購入!
図解で書いてあり、堅苦しさは全く無い。
内容としては教科書レベルも、
「教科書はいやだけど、こんな本ならよい」というかたにオススメか?
個人的には非常に楽しく読ませていただきました。

☆☆☆

さて、これにあいまって。
今日は「憲法第9条」について簡単に論じてみます。

昨今「憲法第9条を改正しよう!」という話が盛り上がっています。
国会議員の大半も「改憲論者」が多数を占めている現状からして、
今回の小泉内閣の人気の間に何かしらのアクションがあるような気がします。

でだ。
個人的な意見を述べさせていただきますと。
「総論反対・各論賛成」
です。

「総論反対」とは言うまでもなく、
憲法第9条の大枠を変える事に反対という事です。

憲法第9条の第1項にて
「国権の発動たる戦争と、武力による威嚇または武力の行使は、
国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」

こう謳っています。
これに関しては「断じて変更してはならない」そう思います。

例えば、マスメディアや我々は「戦後60年」という表現をよく使います。
これがまかり通る国がどれだけ世界にあることか!!
その国の数はあまりにも少ない!
世界には約200の国家が存在していますが、
このうち、第二次大戦以降全く他国と交戦をしていない国は
両手で数えられてしまいます。
確か、日本、スイスなどを含め7カ国なのかな?
俺が初めてこの事実を知った時は9カ国だった気がするから、
最近10年間で2カ国が何かしらの戦闘行為を行なったのか…。

「アメリカの核の傘に守られてきたから戦争をしなくて済んだ」という方もいますが。
ま、これ自体も十分に当たっているとは思いますが、
ただ、紛れもなく日本は1945年以降、
自ら戦闘行為を積極的に推進したことはありません。
猛烈な「戦争アレルギー」が国民の中にあるからでしょうね。

今後も戦争を起こさない、世界平和をアピールすると共に、
暴走を抑止する「抑止力」としてもこの第1項は是が非でも必要かな、
そう思います。

「今の日本において暴走するようなことなどありえない」という意見もあるでしょう。
実際問題、現在の日本において他国を侵略する事に何もメリットはありません。
むしろデメリットしかないでしょう。
ただ!
人はルールを定めていなければ、
必ず過去のことを忘れてしまうんですよ、残念ながら。
ただでさえリアルタイムで第二次大戦を経験した人がかなり減っており、
酷い人にいたっては「第二次大戦の存在すら知らない」という
人間が出てきている今日このごろ。
それを忘れないための「抑止力」として絶対に必要だと思います。

これが「総論反対」の意味です。

ただ、第2項にはこのように書かれています。
「前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。
国の交戦権は、これも認めない。


これがですね、現実に即してないんですよね。
いやね、そりゃ理想論からすれば
全世界の全ての国が一切の武力を放棄して仲良くやれるのが一番なんですよ。

ただ、現実は違う。
特に日本の場合は近隣の「漢字諸国」と良好な関係とは言いがたく。
特に中国の「中華思想」「覇権思想」や
朝鮮民主主義人民共和国の「核兵器」の問題などなど、
とてもじゃないけれど「非武装」といった悠長な事は言ってられないし、
実際に日本は軍備に関する予算なら年間5兆円程度もかけている
立派な「軍事大国」ですから。
GDP比1%ならば5兆円ですからね。
この時点で既に憲法と矛盾が生じているんですよ。

「憲法で軍事力排除を謳っておきながら、実は世界有数の軍事大国」

これが今の日本の現状なのかなと。
いい加減屁理屈こねてないで「自衛隊は軍隊です」って言えばいいと思うし、
言えるような憲法改正をしてしまえば良いと思う。
イラクに自衛隊を送っていますが、
今後、このような事態が増えていくと思います。
これも「国際貢献」のうちの一つ。
逆に、これらのことが出来ないような状態では、
ますます国際的な地位が下がっていく事が予想できます。

交戦権にしても、下手をすればその「漢字諸国」と
「やむを得ず交戦状態になる」かもしれませんし。
とてもじゃないけれど「交戦権を認めない」なんて悠長な事を言える、
そのような状態ではないと思いますよ。

そういう観点から「各論賛成」といわせてもらいます。

ま、実際にどのように憲法が改正されるのか、
その前に改正されるのかどうか分かりませんが、
少なくとも「戦争放棄」の意思だけは捨てないで貰いたい、
そう思いました。

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